花粉症やアレルギー性鼻炎は気道における2型炎症であり、その発症メカニズムは下記のとおりです。
①花粉やハウスダストなどの抗原が体内に侵入する。
②2型ヘルパーT細胞が多く産生され生理活性物質IL-4を放出する。
③IL-4の刺激でB細胞から免疫グロブリンE(IgE)抗体を放出する。
④IgE抗体が鼻粘膜などに多いマスト細胞の受容体に結合する。
⑤新たに花粉やハウスダストなどの抗原が侵入しマスト細胞のIgE抗体に結合するとマスト細胞が活性化し肥大する。
⑥肥大したマスト細胞から化学伝達物質が放出されアレルギー症状が引き起こされる。化学伝達物質のヒスタミンはくしゃみ・鼻水・目のかゆみを、ロイコトリエンは鼻づまり・気管支収縮などを引き起こします。