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高麗人参は主に代謝性疾患の予防や滋養強壮などに昔から用いられている「薬草の王」です。

 高麗人参(Panax ginseng)は日本では朝鮮人参または御種人参と呼ばれ、朝鮮半島から中国北東部にかけて自生しているウコギ科の薬草で、日本で一般的な人参はセリ科であり高麗人参とはまったくの別物です。
 高麗人参は滋養強壮や代謝性疾患(肥満・糖尿病・脂質異常・心血管疾患)の予防などに、2,000年以上の昔から用いられて来ています。
 高麗人参には、栽培年数によって1年根から最上級の6年根まであり、掘りたての生の根を水参(スイジン)、生の根の皮を剥いて乾燥させた白参(ハクジン)、皮を剥かずに蒸してから乾燥させた紅参(コウジン)、蒸しと乾燥を何回も繰り返した黒参(コクジン)などがあります。
 高麗人参の主な生理活性成分はジンセノサイド(Ginsenosides)と呼ばれるサポニン類(大豆・茶・ゴボウにも含まれる苦味・エグミ成分)で、これまでに50種類以上が見つかっています。
 アルカロドを含むサポニンは神経系に対して毒性をもたらしますが、ジンセノサイドにはアルカロイドがごく微量しか含まれていないので、毒性はありません。
 高麗人参は多くの人には安全な食材ですが、幼児・子供・妊婦および授乳期女性では常用しないほうがよいと言われています。

高麗人参は最も人気のあるハーブサプリメントです!

 高麗人参には、ジンセノサイドのほか、ビタミン(A, B類, C, E)、ミネラル(Fe, Mg, K, P)、食物繊維、タンパク質など、数多くの栄養素が含まれており、これらが精神的ストレスや疲労を軽減したり、免疫調節機能を改善したり、血圧を安定したりします。

白参や紅参に多く含まれるジンセノサイドには主に二つの型があります!

 ジンセノサイドには、主に中枢神経系を鎮める働きをするPPD型(Ra1,Ra2,Ra3,Rb1,Rg3,Rh2,Rb2,Rb3,Rc,Rd,Re1,F2,Ro)と中枢神経を興奮させる働きをするPPT型(Rg2,Rg4,Rh1,Re,Rf,Rg1,Noto-R1,20S-Rg2)があります。
 PPD型とPPT型では神経系に対して全く正反対の働きをするため、この二つの型のジンセノサイドのバランスをとることが重要です。
 白参には緑色で示すジンセノサイドが多く含まれ、紅参には赤色で示すジンセノサイドが多いので、白参と紅参の両方のジンセノサイドを取り入れることが大切です。
 高麗人参を扱っている会社のパンフなどでは、白参に多いジンセノサイドよりも紅参に多いジンセノサイドのほうが低分子で腸での吸収が良く効果も高いと述べられていますが、これまでの論文を精査すると、白参に多く含まれるRb1,Rg1,Rg3による効果も高いため、紅参だけでなく白参も取り入れたほうが総合的な健康効果は高くなると思います。

高麗人参による疾病予防や健康増進の主な効果

※メタボリックシンドロームの予防・改善
 韓国食品研究院による23編の関連論文のシステマティックレビュー&メタ分析(J Ginseng Res, 2022, 46(2), 1888-205)によると、白参または紅参を1日あたり0.2g~8g、4~24週摂取すると、体脂肪率、空腹時血糖とインスリン抵抗性、収縮期および拡張期血圧、悪玉(LDL)コレステロール値および中性脂肪値が有意に低下ないし改善することから、高麗人参はメタボリックシンドロームの発症防止や改善に役立つ補助食材となります。
※精神的ストレスや疲労の軽減
 クロアチアのスプリット大学による総説(J Int Soc Sports Nutr, 2018, 15, 14pages)によれば、高麗人参にはアダプトゲン作用(ストレスへの抵抗力を高める働き)があり、心肺機能の改善や血中乳酸濃度の低下および身体運動能力の向上などが期待できます。
 また韓国の国立がんセンターによる4編の関連論文のシステマティックレビュー&メタ分析(J Korean Med Sci, 2016, 31(12), 1879-1886)では、高麗人参の摂取は疲労や癌関連疲労を有意に軽減することを明らかにしています。

※認知機能の向上
 韓国の慶熙(キョンヒ)大学による軽度認知障害(MCI)者に対するランダム化比較試験(Transl Clin Pharmacol, 2019, 27(3), 992-997)で、高麗人参はプラセボ(偽薬)に比べ、各種の認知機能評価テストの成績が有意に改善することから、高麗人参には認知機能を高める効果があると結論づけています。
※がんの予防
 中国の寧夏医科大学による総説(Biomed Pharmacother, 2024, 177, 20pages)によれば、in vitro(試験管内実験)において、ジンセノサイドのRh1,Rh2,Rh3,Rg1,Rg3ががん細胞の増殖を阻害し、Rh1,Rh2,Rg2,Rg3ががん細胞の細胞周期を停止させ、 Rh1,Rh2,Rh3,Rh4,Rg3,Rg5ががん細胞をアポトーシスへと誘導し、Rb1,Rh1,Rh2,Rh3,Rh4,Rg3ががん細胞の浸潤や転移を防ぎ、Rg3,Rh2が血管新生を阻害し、Rb1,Rh2,Rg3,Rg5が抗がん剤や放射線への感受性を高めて、各種ジンセノサイドが抗がん作用を発揮します。
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※滋養強壮
 韓国漢方医学研究所の9編の関連論文のシステマティックレビュー(Wrold J Mens health, 2022, 40(2), 264-269)によれば、高麗人参はプラセボ(偽物)と比較して、男性の性的機能の向上をもたらすそうです。
※更年期障害の症状緩和
 韓国の韓国東洋医学研究所による3編の関連論文のシステマティックレビュー&メタ分析(Complement Ther Clin Pract, 2022, 48, 8pages)によれば、高麗人参の摂取はほてりなどの更年期症状を緩和し、生活の質スコアに良い影響を与えることが分かりました。
※冷え性の改善
 韓国の慶熙大学による手足の冷え性の女性患者を対象としたランダム化比較試験(J Ethnopharmacol, 2014, 158, 25-32)では、高麗人参(紅参)の摂取はプラセボ(偽薬)に比べ、手足の温度が有意に高まったことから、紅参は末梢血管を拡張し血行を良くして手足の冷えを軽減することを明らかにしています。
※感染症に対する免疫刺激
 韓国の成均館(ソンギュンガン)大学の総説(J Ginseng Res, 2023, 47(2), 347-348)の中で、高麗人参は各種免疫細胞による免疫調節力を高めてインフルエンザウイルスや新型コロナウイルスによる感染を遠ざけるため、高麗人参を単独またはワクチンと組み合わせて用いることをすすめています。
※皮膚の抗老化
 中国の吉林大学中日連合病院によるシステマティックレビュー&メタ分析(J Ginseng Res, 2023, 47(5), 605-614)によれば、高麗人参のジンセノサイドは主にin vitro(試験管内実験)やin vivo(動物実験)において、免疫を強化したり、メラニン形成に抵抗したり、酸化を抑制したり、コラーゲンとヒアルロン酸の濃度を高めたりすることで、皮膚や毛髪に対して抗老化の役割を果たすそうです。
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高麗人参の副作用と適量摂取について

 イタリアのカトリック大学の総説(Food Chem Toxico, 2017, 107, 362-372)などによれば、高麗人参は適量であれば重大な副作用をもたらさないが、高用量(一日あたり2.5g以上)を摂取すると、不眠・月経異常・乳房痛・動悸・頭痛・腹部不快感などが見られることがあるそうです。
 一方、韓国カトリック大学の臨床研究(J Ginseng Res, 2018, 42(4), 571-576)によると、大韓民国漢方薬局方では薬用高麗人参(紅参)を一日あたり1.5~10gを推奨しているが、栄養補助食品としては一日あたり2.4~80mgのジンセノサイドに制限されているそうです。
 この臨床研究では健康な成人が24週にわたって一日あたり2gの紅参を摂取しても安全性と忍容性が担保されたと述べていることから、サプリメントとしては高麗人参粉末で一日あたり1g程度が望ましいと思います。

高麗人参で健康で活力のある毎日を!

「薬草の王」たる高麗人参(白参&紅参)を取り入れ、ますます健康で活力のある日々を過ごしましょう!

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